あらきとうりよう 世界で実動
(天理時報2018.7.8より転載)
100周年へ「おたすけの連鎖を」
6月「全世界一斉布教月間」
青年会創立100周年記念総会まで、残り4カ月ー。この記念すべき日に向けて、各直属分会および教区青年会、海外青年会は、「一人の会員が一人の初参拝者を」を合言葉に、未信者を教会や各拠点にお連れする「初参拝」の活動に拍車を掛けている。
こうしたなか、青年会本部(安藤吉人委員長)では「初参拝でおたすけの連鎖を!」をテーマに、6月の1カ月間を「全世界一斉布教月間」として設定。これは、全世界の青年会員が「胸から胸へのにをいがけ」に一斉に励み、100周年に向けての集大成にしようと設けたもの。
期間中、国内はもとより、世界各地で活発なにをいがけ活動が展開された。ここでは、ブラジル、コロンビア、オーストラリアでの実動の様子を紹介する。
青年会長が先頭に立ち
ブラジル青年会
ブラジル青年会(野津レアンドロ大公委員長)は6月9日、中山大亮青年会長を迎え、ブラジル伝道庁(村田雄治庁長・バウルー市)で第65回総会を開催、青年会員ら約600人が参集した。
同青年会では、この日に向けて「総会への1千人の参加」を目標に据え、伝道庁の月次祭の前ににをいがけを行ってきたほか、会員一人ひとりが理づくりに励んできた。また、創立100周年に向けて「記念総会への100人の参加」を心定めし、一人でも多くの会員の帰参を呼びかけている。
総会の席上、中山会長は100周年活動の要点をあらためて示したうえで、にをいがけのあり方に言及。自分が一番楽しんでできるにをいがけを模索しながら、おたすけにつなげていく努力をしてもらいたいとして、「どうか、お互いに毎日を全力で楽しみ、自分の好きなことをにをいがけに生かしていくということを意識して、100周年記念総会に向かって、さらに大きな勢いをもって、一人が一人の初参拝者をお連れする努力をさせていただこう」と一同に呼びかけられた。
この後、同青年会は10日から16日にかけて布教キャラバンを実施、会員47人が参加した。
中山会長を含めた一行は10日、12時間かけてバウルー市から約670キロ離れた南部の都市サンタ・カタリーナ州ジョインビレ市へ移動。同市内には、キャラバンの拠点となるブラジル青年会「布教の家」がある。この「布教の家」は昨年、同青年会の100周年活動の一環として開設されたもの。
「お話し会」盛況
今回のキャラバンでは、初参拝者をお連れすることを目的として、15日午後、「布教の家」を会場に「お話し会」の実施を決定。案内文を記載したリーフレットを作成するなどして、初参拝を意識したにをいがけ活動を申し合わせた。
一行は11日午前、市内の繁華街で二人一組になってリーフレット配り。午後は神名流しと戸別訪問に取り組み、それぞれが積極的にお話し会への参加を呼びかけた。翌12日には、市内にある病院施設を訪れて、おさづけを取り次ぐなど、活発なにをいがけ活動を連日展開した。
お話し会当日。「布教の家」の神前には、16人が初参拝した。なかには、中山会長が戸別訪問で声をかけた二人の女性の姿も。
午後3時すぎ、お話し会がスタート。登壇した木村正教エルトン・同青年会副委員長(32歳・ジュッサラ教会長後継者)が簡単な教理解説を行った後、「陽気ぐらし」をテーマに感話。50年にわたる教祖のひながたを台に、日々の生活を感謝の心で通ることの大切さについて話した。
参加者たちは熱心に耳を傾け、なかには積極的に質問する人も。また、身上を抱える参加者へのおさづけの取り次ぎも行われた。
続いて、茶話会が持たれた。参加者からは「世界一れつ兄弟姉妹という教えに感銘を受けた」「ぜひ友人にも、この素晴らしい教えを伝えたい」などの声が聞かれた。
野津委員長(38歳・クリチバ教会長後継者)は「青年会長様の初参拝に懸ける思いになんとかお応えしたいと思い、今回のキャラバンでは初参拝者をお連れすることを念頭に取り組んだ。不安もあったが、お話し会には予想以上に多くの人が参加してくださり、盛況だった。今後は100周年に向け、それぞれが自分に合ったにをいがけを模索しながら、心定めの達成に向けて、一丸となって取り組みたい」と抱負を語った。
なお、中山会長は6月3日から6日にかけて、アメリカ・ニューヨーク市を訪問。現地の会員と共に、神名流しやリーフレット配りを行われた。
新たな心定めの完遂へ
コロンビア青年会
コロンビア青年会(原澤宏介委員長)は6月18日、カリ市内で布教キャラバンを実施、青年会員ら12人が参加した。
同青年会では、現在「あらきとうりよう一斉にをいがけデー」の取り組みとして、第2土曜日の夕方にコロンビア出張所(清水直太郎所長・カリ市)周辺で神名流しを続けている。またカリ市内で定期的に布教キャラバンを行い、最近ではコロンビア第2の都市・メデジン市で同時開催するなど、会員の布教意欲の向上を図っている。
このほか、出張所が運営する日本語学校の生徒や、子供会やバザーなどの出張所主催行事に参加した人に参拝を勧めるなどして、初参拝に向けた活動にも力を入れている。
また、布教キャラバンに先立つ16日には、出張所で第22回総会を開催。100周年へ向かう心定めとして「おさづけ取り次ぎ500回」「リーフレット手配り5千枚」「神名流し100回」「第10回インターナショナルひのきしん隊への一人でも多くの参加」を新たに掲げた。
布教キャラバン当日の午前9時すぎ、一行は出張所から約1時間かけて、カリ市庁前にある公園へ。
原澤委員長(39歳・ファラジョネス教会長後継者)が「『胸から胸へのにをいがけ』を意識して、一手一つにつとめさせていただきましょう」と呼びかけ、にをいがけ開始。ハッピ姿の一行が、市庁周辺で神名流しを行った後、二人の会員が路傍講演に立った。
弁士の一人、スティーブン・レベロさん(30歳・津大教会ようぼく)は、今年3月まで日本に滞在。天理教語学院で学んだ後、大教会で青年づとめをしながら信仰を深めた。「路傍講演をするのは2回目だが、母国語(スペイン語)では初めてだったので、とても緊張した」と話す。
この後、二人一組でリーフレット配り。リーフレットの内容をもとに教えを伝えたり、積極的におさづけを取り次いだりする勇んだ姿が見られた。
にをいがけの後、一行は公園内でごみ拾いのひのきしんに勤しんだ。
原澤委員長は「100周年に向けて、ラストスパートをかける意味を込めて、新たな心定めを掲げた。残り4カ月間、心定めの完遂に向けて、会員一同で遮二無二つとめさせていただく。そして、青年会長様の思いに沿いきれるよう、コロンビアの地で、おたすけを意識したにをいがけに努めていきたい」と話した。
初の布教キャラバン隊
オセアニア地域の有志
オセアニア地域の青年会員の有志は、6月20日から7月5日にかけて、オセアニア出張所(松井知春所長・ブリスベン市)の管内で「オセアニア布教キャラバン」を実施している。
出張所を出発したキャラバン隊は、シドニー、キャンベラ、コフスハーバー、ニューカッスル、メルボルンを巡る、約4千200キロの道のりを16日間の日程で走破。訪れた地域の教会・布教所を拠点に、初参拝を念頭に置いた布教活動を展開している。
この活動は、6月の「全世界一斉布教月間」に際して、現地の青年会員有志が「少しでもおぢばの声にお応えしたい」と企画したもの。実施に向け、管内の教会・布教所に開催要項や手書きの手紙を送付するなどして協力を呼びかけた。
6月30日現在までに、現地の教友ら20人が参加し、神名流しや路傍講演を続けている。
また期間中、キャラバン隊に参加することが難しい教友にも心を合わせて実動してもらいたいとの思いから、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用し、管内の教友の実動時間を集計。「300時間の実動」を目標に定め、SNS上に実動の様子をアップするなどして、会員同士勇ませ合っている。
キャラバン隊の全日程に参加しているカイオ・ラミセリ・ソアレスさん(36歳・大望教会ようぼく)は、「各地の教友と共に実動する中で、オセアニアの道を一層盛んにしたいという思いを強く持った」と話す。
古川洋介隊長(41歳・ジョイアス甕港布教所長)は「多くの現地教友がスケジュールを合わせて集まってくれたほか、SNSでも実動の報告が随時上がっていて、本当にありがたい。今後もSNSを有効活用し、現地教友の思いをつなぎ、創立100周年に向けて邁進したい」と語った。
(天理時報2018.7.8より転載)
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